奄美大島は、鹿児島市の南方、約360キロの洋上に浮かぶ島。アマミノクロウサギ、ルリカケス、アカヒゲ、リュウキュウアユ、ヘゴ、コモチシダなどに代表される奄美大島の貴重な自然は、約100万年前に起こった地殻変動によってこの島が大陸から分断され、固有のみちを歩きはじめるようになり形成された。琉球から薩摩まで直線状に連なる諸島もまた、若干その起源に違いがあるにせよ同じみちを歩んだ。しかし、人為の影響などもあって、諸島特有の動植物が絶滅ないしその危惧にさらされ、諸島間における同一性が失われてしまったものもまた多い。奄美大島に残された自然は豊かで貴重である。アマミノクロウサギ、ルリカケス、アカヒゲ、リュウキュウアユ、ヘゴ、コモチシダなどに代表される奄美大島に残された自然は豊かで貴重である。 もっともハブの存在などは、島民の生活を脅かす。集落を歩くと、道路脇にハブの「退治棒」が立てかけてあるところもある。玄関先でうたれる(噛まれる)被害などもたまにある。道路でたまたま、交通事故死に遭ったリュウキュウイノシシや蛇の死骸をみかけたが、これは動物の方が被害者であろう。
早朝、古仁屋(コニヤ)の波止場に立つと、イソヒヨドリが客待ちのタクシー運転手からパンくずをもらっている。海岸沿いの断崖では、野生のヤギがのんびりと草を食む。亜熱帯の島にゆったりとした時が刻まれてゆく。
奄美大島は、その特異な自然とともに、日本民族の移動や稲作などの南方文化の本土への中継地としても重要な島であったに違いない。奄美大島には縄文、弥生の遺跡なども存在する島である。
奄美大島はその特異な自然とともに、日本民族の移動や稲作などの南方文化の本土への中継地としても重要な島である。島には縄文文化などの遺跡も広く分布す。
|
|
|
|
アマミノクロ
ウサギ |
アカヒゲ |
アカショウビン |
リュウキュウ
アユ |
|