無位無官のお福が手ぶらで殿上に上がり、天皇に謁見することなどできるはずがなかった。
武家伝奏三條西実条はお福を養育した公国の嫡男。お福は実条と猶妹(仮の妹)の縁組をして三條西家の家族・藤原福子して天皇に謁見した。お福の2回目の謁見は寛永9年(1632年)7月。従二位(北条政子や平時子と同格)に昇叙し、緋袴着用が許可され、天酌御盃(金杯)が下賜された。
武家伝奏は上級貴族(堂上家)から選任され幕府との交渉窓口となり、幕府の決定事項を朝廷に奏請した。朝廷の朝議(公卿以上)メンバー。大坂冬の陣で家康と休戦会談を行うなど武家伝送は和平交渉などにも貢献した。 |