周防大島(屋代島)−周防大島町−
  筑紫路の可太の大島しましくも見ねば恋しき妹を置きて来ぬ 
                       <万葉集巻15 3634>
周防大島 周防大島は、屋代島とも呼ばれる島。古の可太大島である。大畠瀬戸(鳴門)は、古くから渦潮で知られたところ。万葉集に遣新羅使一行の一人秋庭の詠歌が採録されている。 
 周防大島は瀬戸内海では淡路島、小豆島に次いで三番目に大きな島。行政区画は、旧町が4つあり、小豆島と同規模。耕して天に至る段々畑ではミカンの栽培が盛んである。
 30年前、大畠瀬戸に全長1キロ余のトラス橋がかかり、観光開発が進展し島を訪れる人も多い。  早瀬に生える玉藻は大島の名産。早春の日、眼下の早瀬に海人處女はみえないが、釣りをする船の帆が目にしみてみえる。−平成18年4月−
 これやこの名に負う鳴門の渦潮に玉藻刈るとふ海人處女ども
               <万葉集 巻15 3638 田辺秋庭>

大島大橋(右上)。左手が周防大島(屋代島)
遣新羅使詠歌(万葉集)
暗峠越えの道 家島 多麻の浦 鞆の浦
長井の浦 風早の浦 倉橋島 麻里布の浦
大島の鳴門 熊毛の浦 祝島 鴻臚館跡
荒津の崎 唐泊 引津の泊 神集島
壱岐・原の辻遺跡 対馬の運河 対馬・竹敷の浦 参考:(磐国山)